ゆるゆるな日々 - はてダ版

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大ニセモノ博覧会

佐倉 国立歴史民俗博物館国立歴史民俗博物館で「大ニセモノ博覧会―贋造と模倣の文化史―」という展示が行われていて気になっておりました。場所は佐倉です。DIC川村美術館に行く際には京成佐倉から発着する無料送迎バスを利用したりしたので何度が訪れたことがある場所なのですが成田空港の手前、ちょっとした小旅行です。最近はぐずついた天気の日が続いていましたが今日はまずまずの天気です。
京成佐倉の駅から歩いて15分程で国立歴史民俗博物館に到着しました。佐倉城址の一角に博物館があるのですがかなり広大な場所です。まむしに注意の看板もあります。
途中でお昼ごはんとも思ったのですチェーン店のファミレスくらいしかなかったので結局は博物館内のレストランで古代米を使ったカレーをいただきました。


佐倉 国立歴史民俗博物館さて企画展示の「大ニセモノ博覧会―贋造と模倣の文化史―」ですが掛け軸や陶器などの骨董品のホンモノ/ニセモノから始まります。この辺りは某テレビ番組的でもあり見入っている人が多くいます。展示品に付された教授の呟きというのがなんともユーモラスです。続く研究者も騙されたという嘘石、贋酒、偽文書などが展示されています。歴博も展示し続けた捏造石器もあります。混ぜ物で質の悪い酒をブランド酒に化けさせる方法が江戸時代に文書化されていたことも興味深いものです。縄文時代の貝に似せて作った装飾品とかいつからニセモノがあるんだよとも思います。イミテーションと言うべきなのでしょうか。個人的には最も興味深く観たのはタオルや造花で作られた慶弔花環や見世物小屋の人魚のミイラの展示です。ここでは猿と鮭を使った人魚のミイラの作りかたも紹介しています。「見栄と宴会の世界」のコーナーのニセモノの屏風を置き再現した昭和の時代の宴会場もあります。
ニセモノの浅はかさとともに奥深さ、創造性を再確認できる素晴らしい展示でありました。ニセモノをわざわざ観に来たかいがありました。


佐倉 国立歴史民俗博物館国立歴史民俗博物館の常設展示は原始・古代から現代までの生活、文化を展示しているのですがこちらにも闇市の様子を再現したものや見世物小屋など面白いものがあります。


佐倉 国立歴史民俗博物館


佐倉 国立歴史民俗博物館


佐倉 国立歴史民俗博物館


佐倉 国立歴史民俗博物館


佐倉 国立歴史民俗博物館


国立歴史民俗博物館のある佐倉城址は佐倉連隊が置かれた場所でもあり弾薬庫や軍犬・軍馬の墓の跡なども残っているようで時間があれば軍事遺跡散策もしたかったなと悔やまれます。