はてなダイヤリーを使って書いてきましたが、今後ははてなブログへと移動することにしました。理由は特にありません。いやはてなブログだと写真の貼り付けやレイアウトが思うようにいかないなとダイヤリーを使い続けていたのですが、そういえばと使ってみたら問題はないので移動することにしました。
新しいブログはこちらです。
ゆるゆるな日々 : http://petsounds.hatenablog.com
多分、同じようなことを書くんだろうなと思います。
ランチは西新宿のあるでん亭でアリオオリオベーコン添え。そして三井ビルの55広場へ。ギリヤーク尼ヶ崎の青空舞踏公演がここで行われるらしいのです。公演の日時の情報についてはほとんどありません。数日前にネットで見掛けたわずかな情報を頼りに観に行ったこともありました。今回の公演もblogやtwitterの情報が頼りです。直前には朝日新聞の東京版にも出ていたようであるので間違いはないようなのです。
?時間ほど前に行ったのにもう観にきた人があつまりだしています。休憩できるように椅子が置かれていすのですが、誰ともなくステージとなる広場の一画を取り囲むように椅子を設置し始めています。その前にはビニールシートも敷かれています。こんなに準備の整った状態で観るのは初めてです。観にきた人もいつもより多いように見えます。
時間の午後2時にギリヤーク尼ヶ崎がふらりと広場に現れ、舞踏のために衣装に着替え始めます。衣装を着替え、演目を披露し、アフタートークというか雑談を聴くところまでが最近では一連の流れとなっています。
もう85歳、体調も気になります。着替えことも覚束ないくらいに手も震えています。
手助けもあり着替えが終わって、演目が始まりました。「念仏じょんがら」からです。芸を始めると人が変わったようにしゃきっとします。いきなり広場の橋にある階段に走っていいって登ったりしています。でも途中まででした。以前であれば階段を登り広場を一周して反対側の階段から降りたりしてたのですが、そこまでするほどの体調ではないようです。
バケツの水をかぶってクライマックスに突入です。感動です。
その後は「よされ節」。会場に来ていた黒田オサムも交えての踊りです。
88歳で路上公演50周年となるそうでそれまではやると言っていました。体の事は気になりますがやってほしいと思います。
今回はアフタートークを聴くのはそこそこにして都庁前から地下鉄に乗って九段下へ移動。イタリア文化センターで行われている難民映画祭の16時の回に滑り込みで入場。「アントノフのビート」という内戦が今も続いているスーダンのドキュメンタリーを観てきました。音楽や踊りといった文化と難民の生活との繋がりを映像に収めたものです。ラジカセのスピーカーーに繋いで音を鳴らしていた手作りのギターのような楽器が妙に気になりました。多分、観るところはそこじゃないとは思いますが。
死刑廃止のために活動を続けるFORUM90が主宰する「響かせあおう 死刑廃止の声 2015」が開催されるということで行ってきました。死刑廃止の運動には積極的に関与してきてはいないのですが国が人を殺すということにはそれが処罰であれ戦争であれ許されるものではないと考えています。今日は東京拘置所の敷地の一部が開放されて行われる矯正展も開催されています。そちらにも行きたいなとも思っていたのですが起きるのが遅くなってしまったので今年は断念しました。会場には矯正展で刑務所作業製品を買ってきたと思しき人も見掛けました。物好きはいるようです。人のことは言えませんが。
会場は渋谷区文化総合センター大和田の伝承ホールです。ホール入口前のロビーではオウム真理教家族の会の署名活動なども行われています。目を引くのは死刑囚表現展に応募された短歌や俳句などの文芸作品や絵画作品の展示です。死刑囚による作品の展示はこれまでも観たことがあります。今回も林真須美や原正志らの作品があり創作意欲が衰えていない様子がうかがえます。
加藤智大の細かいマス目に端に書かれた数字に従ってマスを塗ると絵が現れるという緻密なパズルも気になった作品のひとつです。作品もタイトルも長くて原稿用紙にびっしりと書かれています。これが秋葉原通り魔事件の人なのかと考えると思も複雑です。
「響かせあおう 死刑廃止の声 2015」のプログラムは前半が杉浦正健、平岡秀夫の元法務大臣のお二方の話、48年間投獄の後開放された袴田巌の現状報告、映画「袴田巌」の紹介、そして死刑囚130の個性という朗読劇です。朗読劇は死刑囚に対して行われたアンケートの回答を元に読み上げるというものです。アンケートは訴えたいこと、獄中で楽しいこと/苦しいこと、処遇でよくなったこと/悪くなったこと、外部交通(面会や手紙のやりとり)について、聴きたい曲、食べたいもなどです。外部と長い間遮断されている事について考えさせられます。それにしてもみんな演歌が好きなんだな。
休憩後はシンポジウム「死刑囚の表現をめぐって」です。死刑囚が応募した文芸作品や絵画作品を選考したメンバーの内、都合で参加できない川村湊、北川フラムを除く、太田昌国、池田浩士、加賀乙彦、香山リカ、坂上香による作品についての講評です。死刑囚だからというのではなく普通に作品として厳しく評価しているのが意外でもありました。
色々考えさせることの多いイベントでした。
「88人の演奏者と1台のピアノ - 構想40年、灰野敬二初の『作曲』はジョン・ケージ『4分33秒』への最終回答」という触れ込みの「奇跡」を観に草月ホールに行ってきました。何とも仰々しい、しかも奇跡だというのです。変に期待してはいけないのだろうけれど灰野敬二なら何かやらかしてくれるんじゃないかと思いながら出掛けて行きました。
チケットはweb上で購入して入場時にiPhoneのアプリを立ち上げいてQRコードを提示するというものです。念の為に家を出る前にアプリを上げて画面が表示されることを確認していました。しかしいざ受け付けとなった時にアプリを上げてみたらIDとパスワードを要求してきます。家では要求されなかったのに。しかもIDもパスワードもわかりません。思いつくものをあれこれ入れても受け付けません。四苦八苦の末、何とかIDを見つけ出しパスワードを再設定できたのは開園10分前でした。早い時間に行ったのに。名前だけ伝えれば入れたようではありますが。
受付では「奇跡」の楽譜が渡されます。それは巻物のような長く黒い紙に銀色のインクで印刷されたものです。88人の演奏者のためにピアノの一番高いCの音から一番下のAの音まで88の五線譜に全音符だけが書かれています。なんだかこれだけども楽しくなってきます。
会場に入るとステージ上にはグランドピアノを囲むように足場が組まれています。このピアノを88人が弾くための装置です。開演時間となり演奏者がぞろぞろと入ってきてピアノを弾く体勢に入ります。横から下から上から88人が割り振られた鍵盤を鳴らすための体勢をとるのですが、何しろ88人ですから大変です。なかなか演奏できる状況にはなりません。演奏する人の身体を支える人、指示をする人もいます。にやにやしながらそれを皆んなが観ているのです。このざわついた感じはもしかして「4分33秒」への最終回答なのかとも思いつつ。
灰野敬二も登場し、ようやく演奏が出来るようになったのか掛け声とともにピアノが鳴らされます。どうやらピアノにはセンサーが仕掛けられていて同時に発音したかどうかが検知できるようになっているようです。初回はうまくいかなかったようで休憩に入ります。88人の演奏者はかなり厳しい状態に置かれているようで長時間続けていることはできないようで休み休みつつの演奏(?)です。扇風機も用意されています。酸素も用意されています。時折、悲鳴も聞こえてきます。こちらも緊張してきます。
何度か88人による演奏が試みられましたがセンサーは同時発音を検知せず、この日は未完の「奇跡」ということになってしまいました。しかし何か凄いいいものを観たという気持ちは残りました。また挑戦してもらいたいなとも思います。多分、自分も演奏に参加したいかといえば、辛そうなのでちょっとという感じではありますが。
わたしにとっての今日の「奇跡」はチケットを表示するアプリのパスワードがわからなくなりあたふたとしたところから始まっていたのかなとも思いつつ帰路につきました。