玉子入り

今日は休みをとりました。昼、渋谷百軒店のとりかつに行ってみたのですが臨時休業でした。せっかくの休みに行ってみた店が休業だったということが、あまりにも多いので苛立たしさよりも納得の心境です。それならばと近くの喜楽はと見ると休業です。それならばと近くのムルギーへ。相変わらずの薄暗いレトロな店内。注文した玉子入りムルギーカレーのご飯は今日も鋭角に盛られてやってきました。
映画に日です。ユーロスペースで監督・主演・岩淵弘樹「遭難フリーター」。某キヤノンの工場で働く派遣社員が自分自身を撮影したドキュメンタリーです。安倍総理が再チャレンジなどと言い放っていた頃の映像です。派遣切りの問題化は最近なのですが、問題は派遣が認められる様になった時からあったものではあります。デモに参加したり、マスコミの取材を受けたり。派遣の現実を追認するかのような辺りには、生活を変える方法は他にもあるのではと疑問を憶えたりもしますけれど。自分は誰の奴隷だと自問するのですが、映像に出てくる勝ち組のレコード会社に勤める自己責任論的な説教をする友人も、現実を伝えようと番組を作るNHKの人も、結局は誰かの奴隷でしかないんじゃないのとも見えてきます。せいぜいそんなものかという思いです。
4月になるというのに寒いし、雨は降りそうで、降らないのかなと思うとちょろちょろ降り出して、でもまたやんで、といった煮え切らない天気です。今では春の小川も見られない、暗渠化した宇田川沿いに歩き、代々木公園へ。桜もとりあえず咲いてみましたという感じです。
小田急線代々木八幡から新宿へ。三井ビルのエプサイトで「本城直季写真展 ここからはじまるまち Scripted Las Vegas」。レンズに対してフィルムの角度をずらして中央の水平な線の辺りだけがピントが合うようにして撮影された、ラスヴェガスの街は不思議とジオラマの様、おもちゃの様に見えます。こんなのも撮れる機能がついたデジカメとかあったらとも思います。