台風19号

毎年、体育の日にはギリヤーク尼ヶ崎の愛空舞踏が新宿三井ビル55ひろばで行われています。ギリヤーク尼ヶ崎は今年84歳になる路上でのパフォーマンスにこだわる大道芸人です。川越の成田山新勝寺別院での公演は何度か観ています。交通の便など新宿での公演の方が観に行きやすいのに、後になってから公演があったことに気がついたり、スケジュールは事前に確認していたのにそんな時に限って他の予定が入って観に行かれなかったりで、まだ新宿で観たことはないのです。


様々な情報がネットで収集できる時代なのですがギリヤーク尼ヶ崎の公演のスケジュールは見つかりません。自身がネットをやられているはずもありません。直前になりネットで見つけた僅かな情報を頼りに新宿三井ビル55ひろばにとりあえず行ってみることにしました。台風が接近していることもあり天候も気になります。やるとなれば雨が降ろうともギリヤーク尼ヶ崎は公演を行ってしまうのでしょうが。
行ってみますと何人か見物の人が集まってきています。ギリヤーク尼ヶ崎の姿も見えます。公演は行われるようです。気になる雨もまだ降っていません。どこで知ったのでしょうかその後も見物の人が集まってきています。ネットではない口コミなのでしょうか。


青空公演は午後2時に始まりました。青空とはうらはらの曇り空、雨もパラパラと降り始めてしまいました。雨の中、公演は続けられます。始まる前は弱々しい感じでこの人、大丈夫だろうかと心配に思うくらいなのですが、いざ演目が始まるとしゃきっとして舞うのですが信じられないパワーです。ステージを離れ階段を駆け上っちゃうのだから恐れ入ります。
川越の公演もきっとあると思われます。行かないと。


その後は台風は近付いているようですが晴海埠頭へと向かいました。東京晴海客船ターミナル特設ステージで開催を予定していた「岩下の新生姜 プレゼンツ 渋さ知らズ25周年企画大作戦　晴海編」は台風接近を考慮して中止となったようなのですが、その代わりに屋内の多目的ホールに場所を移して「渋さ知らズ25周年記念大作戦 晴海中止編」を急遽開催するというのです。しかもチケットは払い戻して無料で行うというのですからわけがわかりません。転んでもただでは起きない、いかにもな渋さ知らズです。


遅れて行ったため渋谷毅、栗コーダーカルテット、スガダイローの演奏には間に合いませんでしたが、ゲストで柳原陽一郎が参加するOrquesta Libreと渋さ知らズオーケストラの演奏は観ることができました。無料でも手抜きは一切なしです。佐々木彩子と室館彩の「諸行でムーチョ」も聴けました。これだけでも晴海まで行ったかいがあるというものです。