ゆるゆるな日々 - はてダ版

はてなダイヤリー時代の日記を移行しました。新ゆるゆるな日々はこちら→ http://petsounds.hatenablog.com/

共振

水戸 水戸芸術館水戸芸術館美術ギャラリーで大友良英「アンサンブルズ2010-共振」展を観てきました。
ラッシュの人混みにうんざりしながら東京駅へ。そこからは高速バスで水戸まで。空いてます。なかなか、快適です。ちょっとした小旅行です。
泉町一丁目というバス停で下車すれば、水戸芸術館はすぐ近くなのですが、乗ったのが県庁経由のコースでそこは通過しないので一旦、水戸駅まで。そこから、ぷらぷら散策しながら、途中、けんちんそばなど食べ、水戸芸術館には向かいました。
芸術館に着くと、噴水のある池の中にはラジオやポータブルのターンテーブルが置かれており、それぞれが水を吹き出していて、驚かされます。本展示を見る前から、これだけでも気分が高鳴ります。
昨年は、旧練成中学屋上など各所で開催されたアンサンブルズ展にも足を運んでおり、奇妙な音楽装置達の奏でる音を体験しています。今回の展示はそれらが、さらにスケールアップしておりました。
入り口から入ると1室から5室までの展示が見渡せませ。一直線にポータブルのターンテーブルが置かれており、それぞれの部屋に展示がなされています。最初の部屋では鳴らすための装置が付けられたスネアやバスドラ、ピアノがターンテーブルなどとともに並べられており、それぞれが微妙なタイミングで音を出し、時に合わさり、素敵な音の空間を作り出しています。
2室ではターンテーブル達、ギギ、キー、ミョーン、カタカタと音をたてています。3室では鍵盤が外され解体され転がされ内蔵を晒したアップライトのピアノにワイヤーから天井から張られ、微妙な音をたてています。4室では天井に沢山のポータブルCDプレーヤーと大量のイヤホンが吊り下げられており、小さな音が色々なところから聞こえてきます。
一番奥の薄暗い部屋ではターンテーブルやラジオ、ピアノが床の上だけでなく、天井からも吊り下げられています。音楽装置達の奏でる音のアンサンブルには、いつまでもいつまでも浸っていたい気持ちになります。この空間にずっといることができる、監視のお姉さんがとても羨ましく思えます。


水戸 水戸芸術館6室ではオープンリールのカセットデッキが4台距離を置いて置かれており、一本のテープで繋がっています。最後の7室が圧観です。テープが引き出されたテープ、アナログレコードとジャケット、CD、そして大量のコードが壁の至る所に、そして山となっております。登れます。もうぐじゃぐじゃです。ギターが時折、グワ〜ンと鳴ったり、ターンテーブルが鳴り出したり、いや、好きです、こういうの。
展示は屋外「階段をおりると公園があってそこには小川があるよ」ルートにもあります。大友良英が歩きながら奏でたギターの音が入っているiPodを借りてヘッドフォンで聴きながら、同じ道を歩くというものです。実際の街の風景と音が混じりあって面白いものです。歩いて行くと、階段を降りると千波西の谷公園という公園にでました。湧き水により作られた小川の音、鳥の声が聴こえます。大友良英の「戻ろうか」という声が聞こえてきたので、戻ることにしました。
素敵な音の展示。わざわざ水戸まで来たのですが、十分、愉しませて頂きました。遊びの会+ダブルコンサートも来年あるそうなので、可能であれば、また訪れたいと思います。
帰りは、フレッシュひたちで東京へ。