ゆるゆるな日々 - はてダ版

はてなダイヤリー時代の日記を移行しました。新ゆるゆるな日々はこちら→ http://petsounds.hatenablog.com/

生命と愛の未来

六本木へ。かつては、ちょくちょく通っていた六本木WAVEやシネ・ヴィヴァンがあった建物の位置が分かりません。
森美術館で「医学と芸術展:生命(いのち)と愛の未来を探る」を観てきました。平日だから、美術館はすいているだろうと労働者は考えたのですが、会場は旗に連れられた観光のおばさんたちが溢れかえっておりました。六本木ヒルズは美術館も含め、観光地なのですね。
六本木 六本木ヒルズ展示は中世の医術道具、医学書から、現代美術など、科学と芸術が出会う場所としての身体をテーマとした、様々な内容です。今年の夏、町田市立国際版画美術館の「驚異の部屋へようこそ!」では、中世の人体解剖図が展示されていて愉しませてもらいました。今回の展示でも、そうした人体解剖図や解剖模型が見られます。西洋と東洋の身体に対する考え方の違いも感じます。医学的というよりも趣味的な解剖模型とかもあったりします。
古今東西の義手や義足、義眼も見られます。大隈重信の使っていた義足もあります。そうした中にアンディ・ウォーホル円山応挙松井冬子やなぎみわ等のアート作品も、並べられています。
歩行補助器につかまったスーパーマン、車椅子に座った超人ハルク、点滴を受けているキャプテンアメリカがいます。ジル・バルビエの「老人ホーム」という作品です。ヒーローも老いるのです。
ある意味、悪趣味ですが、好きです、こんなの。ミイラもあります。素材の表示が遺体と書かれていたりするのが妙にリアルです。
六本木ヒルズの屋上に出て、夕暮れの富士と、今年最後の満月。
そして帰宅。「ぴあmap'98-'99」を取り出してみました。地図には六本木WAVEがあります。古地図と今の地図とを比べて、昔のあそこは今はこんなだとかチェックして、訪ねてみたりとかあります。たかだか10年前の地図で、なくなってしまった風景を想うというのはいかがなものでしょう。