旧千代田区立練成中学校

いい天気です。青い空です。空気が冷たいです。体がしゃっきとします。暑いよいは寒い方が、好きなのですけれど。
旧千代田区立練成中学校の屋上で開催されている、「ENSEMBLES'09 休符だらけの音楽装置展」の最終日に行ってきました。今日は、大友良英、伊東篤宏、梅田哲也、Sachiko M、堀尾寛太、毛利悠子、山川冬樹によるクロージング・ライヴも行われます。
前回、この展示に訪れた時は通常展示で、人も少なかったこともあり、音楽装置が発する微妙な音に、街の雑音、空を飛ぶヘリコプターの音などが混じり逢う不思議な音空間を体験をさせていただきました。その時は既に暗くなっていた時間でした。今日は、まだ明るい時間です。装置の見え方も違います。期間中、強風の日、雨の日もありました。何か前とは形が変わってるような気もします。
今日はライヴもあるからでしょう、人も多いので、微妙な音の交わりをゆるりと聴くという感じではありませんが、音響装置を用いた演奏が聴かれるという、別の愉しみがありました。毛利悠子はキャスター付きのプリンターを増設して音を発しています。伊東篤宏の蛍光灯を使用した楽器「オプトロン」の光の明滅とともに発するバチバチという音も刺激的です。Sachiko.Mのサイン波が鳴っています。バルーンが弾んでいます。
そんな中、今日のゲストのカヒミ・カリィと熊谷和徳が現れました。カヒミ・カリィは、来月、出産予定だそうです。夫婦揃ったところ、そして大きなお腹の姿を見られるというのも貴重かもしれません。カヒミ・カリィの歌、大友良英のギター、そして熊谷和徳のタップ・ダンスにより数曲が演奏されました。
演奏の後も屋上では音響装置から様々な音が、延々と、断続的にあちらこちらで鳴らされています。歩き回りながら音を体験します。いい感じです。星も見えます。空気が冷たいです。