ブラジル
東京駅北口からちょっと変わった形のバスが出ているので乗ってみることにします。東京駅〜日本橋〜秋葉原〜上野〜合羽橋〜浅草〜両国を走るS-1系統です。下町の主要な場所だけに停車するだけなので、周りの景色を見るだけでも愉しめます。通常の路線バス料金ですし。
合羽橋を歩いてから東京都現代美術館へ。「ネオ・トロピカリア:ブラジルの想像力」が開催されています。かつて、トロピカリズモというカエターノ・ヴェローゾやジルベルト・ジルが中心となった、ブラジルポピュラー音楽に変革を起こしたムーブメントがありました。音楽だけでなく映画、演劇、詩、美術をも取り込んだものでした。軍事政権下、カエターノやジルの逮捕されることでトロピカリズモは幕を閉じることになります。
トロピカリズモ以降のブラジルについては詳しくはないのですが、いずれも洗練された現代的な作品の数々が展示されています。カーニバルとかではない面を観る事が出来ます。
「森山大道 ミゲル・リオ=ブランコ写真展 共鳴する静かな眼差し」も同時に開催されています。新宿の街などをリアルに写し込んで来た森山大道がサンパウロの風景をカメラで捉えています。今のブラジルの風景とはむしろこうしたものかなと思ったりします。行った事はないのですけれど、、