山口小夜子展

木場から歩いて東京都現代美術館へ、「山口小夜子 未来を着る人」を観てきました。素敵な人と思いながらもどこか遠い人のような気がしていました。入ってすぐのところには小夜子のブレインルームという展示があります。彼女の部屋なのでしょうか。沢田研二やデビッド・ボウイ、クラフトワークなどのレコードやカセット、中原淳一のイラストがならんでします。好きなあがた森魚のレコードもあり妙な親近感を覚えたりもします。



資生堂のポスターの展示には山口小夜子の特質を最良に活かした当時の広告のクオリティの高さに改めて感心するのです。江戸操り人形の結城座は何度か観にいっているけれど彼女とのコラボには立ち会えあかったのはその時の人形の展示を見て残念にも思えます。写真も色々あるけれど荒木経惟によるものがやっぱりいいかな。


後半の山口小夜子をモチーフとした生西康典＋掛川康典、宇川直宏、 エキソニモ、山川冬樹らによる映像やインスタレーションの展示は山口小夜子の気配を感じられる素敵なものです。灰野敬二の声も聴こえます。ずっとずっとこの空間に身を委ねていたいそんな気になります。
併せて他人の時間、常設展のコレクション・ビカミングも観てきました。常設展は展示とその作品の収集、保存に焦点をあてたもので、絵画作品の裏側に記録された来歴を見せるなどした面白い試みもあります。山川冬樹のThe Voice-overも久しぶりに観ることができました。