ゆるゆるな日々 - はてダ版

はてなダイヤリー時代の日記を移行しました。新ゆるゆるな日々はこちら→ http://petsounds.hatenablog.com/

不思議なカ・ル・ト

[展]安田興行社大見世物展
銀座 ヴァニラ画廊見世物小屋が好きで新宿花園j神社の酉の市には毎年のように観にいっています。最初観たのは多分1980年代の後半だったと思います。靖国神社のみたままつでも観られます。昔からなくなる、なくなると言っていましたが、現在、興行を行っているところは一軒となってしまってはいますが大寅興業が今でも見世物小屋を建て演芸を行っています。大寅興業は蛇女が生きたヘビを食べるという演芸が看板なのですが、最近では動物愛護団体からクレームがついたりで、やりにくくなってしまっているようです。
見世物小屋での活動を停止してしまった安田興行社があります。人間ポンプとして知られていた安田里美もここにいました。金魚を飲んで口から戻すという芸をテレビで観たおぼろげな記憶があります。
銀座のヴァニラ画廊で開催されている「開封!安田興行社大見世物展」に行ってきました。安田興行社で実際に使われていた絵看板や装置、見せ物とし使われていた剥製などが展示されています。どれも興味深いものばかりです。ゴキブリコンビナートの役者によりたこ女も再現されています。
圧巻だったのは安田里美の演芸の映像です。胃の中にいれてしますのは金魚だけではないのです。碁石を飲み込んで黒と白を区別して口から出したり、旧50円玉と指輪を飲み込んで胃の中で紐に通して口から出したり、安全かみそりやナイフを飲み込んでから出したり、どんな身体になっているのかとても気になります。前半最後は金魚を飲み込んで針のついた糸も飲み込み釣って出すという演芸です。手元にある「見世物稼業 - 安田里美一代記」によると飲み込むものによって胃まで入れたり食道で止めたりするとか、とにかく凄い芸なのです。後半では瓦を頭で割ったり砕けだガラス瓶の上に寝たりと身体の中を使ったものだけでなく外もエライことになっているところを見せてくれます。こうした芸を今演る人、引き継ぐ人もいないというのが残念です。自分がやろうとはとても思いませんが…。