水族館劇場

夜は三軒茶屋の太子堂八幡神社境内に組まれた特設蜃気楼劇場「夜の泡」で水族館劇場の「NOSTROMO あらかじめ喪われた世界へ」を観てきました。水族館劇場の芝居は雑司ヶ谷の鬼子母神で行われていた頃から観ています。最近では駒込の光源寺にテント小屋を設営していましたが一時中止、北九州での公演を経て、今回の太子堂八幡神社での公演は東京では3年振りとなります。
実は太子堂八幡神社は嬉しいことにすぐ近所なのです。（近所といっても歩いて4〜5分はありますが。）ただ嬉しい半面、好きな劇団なだけに不安もあります。公演を地域が受け入れてくれるのだろうか。言っては何なのですがいかがわしさもあるこの劇団を（そこが好きなんだけど）上品な世田谷の住民がどう見るのか。
水族館劇場は芝居小屋を設営し本番を迎え、そして小屋を解体する、そこまでが芝居なのだと思います。今回は近所ということもありちょくちょくの神社に来ては、怪しげな小屋が出来上がっていく様子をワクワクしながら観ておりました。


そして本番です。降りそうだった雨もなんとかもってくれました。開演前の場外でのプロローグも見ものなのです。役者が色々なところから現れます。空中高いところから演奏が行われます。これだけでもやられます。駒込の時はこのプロローグを入場券がない人でも観られたのに、今回は中に入れないみたいで残念です。
水族館劇場の見せ場と言えば大量の水が吹き上がり、落ちてくる演出があります。今回も楽しませて頂きました。凄いの一言です。前半が終わっての幕間はトンテンカントンテンカンの建設現場のような音が聴こえ、幕が開くと先程とは違う舞台になっているというのも感動します。まさに手作りの舞台です。後半がちょっと短いかなという印象も。まだ1週目です。どんどん変化するようなので2週目、3週目には違うものになっているかと思われます。また機会があれば観に来たいと思います。近所だし。これが三軒茶屋の住民に受け入れられることを願います。