アートと音
生憎の雨模様。東京駅から都バスにって東京現代美術館へ。「アートと音楽−新たな共感覚をもとめて」を観てきました。聴いてきました。
総合アドバイザーは坂本龍一だそうで、アートと音という二つの表現が交差、連動することで生まれてくる多様な作品の紹介とのことです。
入り口にはalto novaとしても活動するカールステン・ニコライの音の可視化を試みた作品があります。カールステン・ニコライの作品は中にもありました。坂本龍一はオノセイゲンや高谷史郎とのコラボ作品です。茶室からインスピレーションを得た作品、それと2台の自動演奏のピアノとレーザーを用いた作品です。他にジョン・ケージや池田亮司なども。
どの作品も興味を惹かれるものではありましたが、新たな共感覚というものまでは発見できなかった気がするのですが、こうしたものに対する感覚が鈍ってきているのでしょうか。
セレスト・ブルシエ=ムジュノの水に浮かべられた磁器の皿がぶつかり合い音を出す作品は面白く観ました。そしてコンピュータで操られた100台以上の古いポータブルレコードプレーヤーなどが、色々なところで様々なタイミングでガガガガ、ゴトゴトゴト、ミューン、ゴゴーと音を鳴らす大友良英リミテッド・アンサンブルズの「with "without record"」は素晴らしいものでした。このシリーズは何度か観ていますが、今回もなかなかのものです。天井が高いというのもいいのかもしれません。音の森でしばらくの間、聴き惚れておりました。