ザザンボ

午前は高円寺の油野美術館東京分室で開催されている第3回渡辺文樹映画祭に行ってきました。渡辺文樹監督の作品の中でこれまで観てなかった「ザザンボ」を観てきました。
渡辺文樹監督の映画というと、道端の柱などに縛り付けられた怪しげな告知のポスターを発見し、当日、右翼の街宣車が上映を抗議する中、警備する警察の脇から会場に入り、公安の人もいる会場で、監督自身が映写機を回し、ヴィデオデッキから再生される音声を調整しながら聴かせる妙技を楽しみ、最後に娘さんのありがとうございましたの声を聞いて会場を去るというのがシークエンスです。
今回は新橋でポスターを発見しました。これでひとつクリヤーです。今日会場に行ってみますと右翼も公安もいません。しかしいつもの公共のホールに比べると極端に狭い密室的な会場で渡辺文樹監督がすぐ隣にいる状況での上映を観るのはまた違った緊張感があります。
「ザザンボ」はきっちり作られています。あくまでもその後に作られた作品に比べるとです。予算もあったのでしょう。でも出演しているのは素人です。奇妙さはあります。なんかわかりませんが凄いです。
会場を出ると娘さんのありがとうございましたの声。
日曜日の午前中に観るにはヘビーな映画でした。朝からステーキを食べるような感じ。いやいやいやそんな上品なものではないです。朝からホルモン焼きな感じ。