シネマ・ノーヴォ

渋谷のユーロスペースでグラウベル・ローシャ監督の「アントニオ・ダス・モルテス」。昨日は同じ建物にありシネマ・ヴェーラでATGの特集上映を観ていますので、3日連続してこの建物を訪れていることになります。
クラウベル・ローシャはブラジルの新しい映画運動、シネマ・ノーヴォの映画監督のひとりです。シネマ・ノーヴォの作品は今まで観る機会がなかったのですが、今回の特集上映に接してブラジルの文化の奥深さを改めて感じました。音楽を中心とした運動、トロピカリズモとも一部、時代が重なります。
「アントニオ・ダス・モルテス」はフォークロアの世界を映像化したもの。民衆の奏でるサンバのリズム、歌、踊り、その中で行われる殺し合いが行われる。また現代音楽的なサウンドに幻想的な映像が繰り広げられる。全般を通じて音が効果的に使用されています。混沌とした灼熱の映像は暑苦しい今日のような日に見るといいかもね。
その後は名曲喫茶ライオンで一休み。