ゆるゆるな日々 - はてダ版

はてなダイヤリー時代の日記を移行しました。新ゆるゆるな日々はこちら→ http://petsounds.hatenablog.com/

見世物小屋

新宿花園神社 酉の市
新宿花園神社の酉の市前夜祭に行ってきました。商売繁盛を願って熊手を買い求める人で賑わっています。様々に装飾された熊手が、電灯の明かりで鮮やかに浮かび上がってきれいです。
場所柄、やの付く人とかも見られます。周縁がここに現れている気がします。そして、見世物小屋も立っています。
新宿花園神社の酉の市に行った目的は見世物小屋です。もう何年もこの時期には花園神社で見世物小屋を見ています。大寅興行によるものです。


以前、見ていたときは老齢のお峰太夫がひとりで蝋燭の火を口に入れ、火を吹き、生きた蛇を食いちぎるなどしておりました。厚化粧も相まって、すざまじいというか、それでいて哀愁漂うものでした。最近は若手も参加しています。
今日も黒髪、赤い着物の小雪太夫が怪しく鎖を鼻から口に通してみせたり、生きた蛇を頭から食いちぎっていたり、新人のピョン子ちゃんがキュートに蝋燭の火を口に入れたりしています。お峰太夫も火吹きを若手に負けじと披露しています。
新宿花園神社 見世物小屋見世物小屋は客を引き込む口上も聞きものです。何気にリアルな呟きも聞かれます。30代の若手が出て行っちゃってね、ハリウッドに行っちゃったのよとか言っています。実際は、もっとずっと、遠いところに行ってしまったようなのですが。
見世物小屋は芸人だけで成り立っているのでありません。客を呼び込む人、舞台でMCというか進行する人(兼、観る人をいい感じに会場の入り口から出口に向けて流す人)、それらがいて成立しています。若手の芸人は入ってきてるけど、話せる人がいないのよねとか、何気に舞台の上でも話していますが、切実な問題なのかもしれません。
河童さんに成り代われるものならばとも思うのですが、そんな技がないのです。