ゆるゆるな日々 - はてダ版

はてなダイヤリー時代の日記を移行しました。新ゆるゆるな日々はこちら→ http://petsounds.hatenablog.com/

芋虫

暑い。どうしようもなく暑いです。
暑い外を避けて、少しでも空調の効いた場所を選んで歩いてみます。地下街、デパート、ビル、電車の中、意外とどこへでも暑さを感じることなく移動できます。東京は凄いとこです。家から駅まで外を歩く数分間が、一番、苦痛であることに気が付きました。
新宿 テアトル新宿
テアトル新宿若松孝二監督の「キャタピラー」を見てきました。平日なのに満席です。そんなに話題になってるの?盆バケということもあるのかもしれませんが、それとは関係ないであろう年配の方も見られます。
世間での扱いがどうなのか、良く知らないままに若松孝二監督の反戦映画という情報だけで見ました。
若松作品としては昨年の「実録・連合赤軍あさま山荘への道程」(ジム・オルークの音楽が最強!!)も見てますし、「天使の恍惚」など以前の作品も色々と見ています。(ここは静かな最前線〜♪とか、今でも、脳内に流れたりします。)
戦争で両手両足を失った夫が出てきて、江戸川乱歩の「芋虫」が下敷きにあることがうかがい知れます。キャタピラーとはそういうことなのかと見始めてから気が付くという有様です。
食欲、性欲の倒錯した世界がここでも描かれます。でも日本(帝国)自体が、世界自体が倒錯した時代でもあったのです。想像力が試される作品だなとも思います。演出過多、説明過多、サービス過多の最近の映画に慣れていると、エロが足りないとか思うのでしょうか。
若松孝二の実直さに素直に感動します。
昨日、敗戦の日靖国に行きました。あの時代から今も変わらない思いを描いている人が多くいるのですね。(偏屈した在◯会とかは、特例にしてもね)そうした人とは、いまだに馴染めないのですけれど。