ゆるゆるな日々 - はてダ版

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阿佐ヶ谷の彼の部屋であたし平和よ

渋谷のイメージ・フォーラムでワイズ出版製作・配給、坪田義史監督「美代子阿佐ヶ谷気分」の初日初回を見てきました。休日に午前から出掛けるなんて久しぶり、というかどんな生活してるんでしょうと、自分に呆れます。
映画は「ガロ」に掲載された「美代子阿佐ヶ谷気分」など私生活を元に描ていた漫画家、安部愼一の当時の、そしてその後を描いたものです。青林堂の「ガロ」は毎号読んでいましたが1980年代以降です。当時の阿佐ヶ谷や中央線の風景も知りません。そんな風景が、自分よりも一回り程も下の年代の監督によって描かれるのです。創刊当時は買っていましたが、最近は読む事もなくなった「クイック・ジャパン」では消えた漫画家として記事が組まれたりもしていました。そんなこともあるのでしょうか、自分の居所が見つからないまま、白けた時代1970年代の風俗の一面を描いたよく出来た作品という印象だけが残ります。体調絶不調で見た事もあるのかもしれませんが。でも、マヘル・シャラル・ハシュ・バズの音は気持ち良過ぎます。
上映後は監督や水橋研二町田マリーなど出演者の舞台挨拶もありました。かつては、つげ義春を演じた事もある佐野史郎がガロの頃の時代を熱っぽく語っていたのが妙にリアルに感じられ、興奮させれられます。
「アックス」に連載されている最近の安部愼一の日記をもう一度、読み返そうかと思います。