アイアン・メイデン

昼は淡路町の松栄亭で洋風かき揚げをいただきました。夏目漱石のために先々代が考案したとされるものです。肉、卵、小麦粉の有り合わせの材料で作った、まかない的なものなのでしょう。素朴な味がいい感じです。ネットのグルメの方々の変に肥えた舌には物足りない様でもあるようですけれど。こういうのが残っているだけでいいのですよ。
小川町を歩いて、そしたら猫がじゃれてきて、かげろう文庫に立ち寄って、それから久しぶりに明治大学博物館に行ってみました。目指すのは拷問道具です。時代劇でおなじみの石抱きが人形で再現されています。レプリカなのですがニュルンベルグの鉄の処女、そうアイアンメイデンが見られます。ヘヴィなメタルの人形の内部には釘があり、人を中に入れて扉を閉めると死人が出来上がります。死んじゃった人は下に落ちるようになっていて後片付けも簡単になっているようです。
これを見るとなんて残酷なとも思うのですが、今でも、日本では死刑は行われています。その死刑に市民が加担しなければならない裁判員制度が始まります。人殺しには加担したくないものです。