むきだし

渋谷ユーロスペースで10時から上映の園子温監督「愛のむきだし」。こんな早い時間から映画を見るのは久しぶりです。今年になってから、人並みの生活をしておりますので、この時間も最近はなんとか平気です。休日だというのに、電車に乗る人、映画を見る人が多くて、みんな早起きなんだなと、変に感心してしまいます。
これは変態の映画です。人間の真の姿をむき出しにするものです。出て来る人たちのその人の主観で撮られた映像で構成されていて、パラレルに話が進んでいきます。その人なりの生き方がむき出しなのです。
Folderのメンバーだった満島ひかりが演じる少女がワンカットで「コリント」を読むシーンは圧倒されます。むき出しです。奥田瑛二の娘が演じる不可思議な少女の自害のシーンには異様な恍惚感を憶えます。盗撮とか新興宗教とか様々な現実の裏のリアルに揺らぎます。ゆらゆら帝国の音楽もはまってます。
上映終了は2時過ぎでした。感覚としては90分程度にも思えるのですけれど。