月光

新橋のカフェテラス・ポンヌフでハンバーグ・スパゲティをいただきました。昭和を感じる新橋駅前ビル1号館の、昭和を感じる軽食屋な店内のチープな椅子に座って待っていると、昭和を感じる山盛りのナポリタンにハンバーグが乗っかって出てきます。よろしく哀愁です。
ポンヌフというとレオス・カラックス監督の映画「ポンヌフの恋人」を思い浮かべます。ホームレスの青年と、失明の危機にかられた女画学生との痛々しい純愛の映画です。ポンヌフとは新しい橋のこと。新橋の恋人となると、別の意味で痛いかもしれません。
新橋から鴬谷へ移動。出口を間違え、ホテル街を彷徨い歩いていると立ちんぼと思われる女性の姿が見られます。これも昭和の残骸なのでしょうか。
谷中墓地で人懐っこい猫達とじゃれあってから、SCAI THE BATHHOUSEにてダレン・アーモンド展。満月に照らされた風景を幻想的かつ抒情的に写しだした写真「Fullmoon Series」で構成された展示だそうです。満月といえば、昨日、近所で見た、でかい月が三軒茶屋のキャロットタワーに乗っかるかのような感じで印象的なのでしたが。ダレン・アーモンドの月の光だけの長時間露光による風景写真は静かで安らぎを憶えます。