ゆるゆるな日々 - はてダ版

はてなダイヤリー時代の日記を移行しました。新ゆるゆるな日々はこちら→ http://petsounds.hatenablog.com/

血のリレー

みなとみらいに移動してランドマークプラザの中に変に溶け込んでいる、横浜トリエンナーレ2008の展示作品のひとつである「落っこちたら受けとめて」。そして関内ホール渡辺文樹監督の「ノモンハン」「天皇伝説」を見に行きました。
関内 関内ホールみなとみらい線馬車道で降りて会場の関内ホールに向かうと、映画上映に抗議する右翼の街宣車やそれらが入って来れないよう道路を封鎖する警察の姿が見えてきます。明治公園での「世直しイッキ!大集合」でも会場の周りに警察の姿を見かけましたが、こちらはそれ以上に警察がいっぱいいます。会場の関内ホールの周りは凄い人になっていて入場の行列が出来ています。渡辺文樹、スゴイじゃんと思いつつ行列に並ぼうとしたのですが雰囲気がちょっと違うかな思い、よくよく確認してみると大ホールで行われる安倍なつみのコンサートに集まっている人達なのでした。よかった、並ばなくて。映画の方はまだ開場してないので、なっちファンの方々と一緒に待つ事にしました。
夜の関内の街に赤色灯の光が点滅します。ホール入り口には不測の事態で上映が中止になった際には料金をお返ししますと書かれています。
会場には映写機が設置されていて、いつもの様に渡辺文樹が映画の説明を行ってから、監督自身が映写機を操作して上映が始まります。「ノモンハン」は天皇による停戦命令の裏には敵前逃亡し捕われた皇族将校の存在があったとするものです。音声がこもってしまっていて言葉が良く聞き取れません。購入したパンフレットのシナリオを後で読んで、内容を確認しました。「天皇伝説」は内縁の妻殺しの容疑をかけられた男が、警察に追われながら、実際に殺した男にリベンジするというアクション映画です。そこに皇室の話が混ざります。皇室の血が継がれていないとか、血を継いだ人が皇室の外にいるとかいう話に触れる事はありますのでそれ自体は目新しいものという感じはしません。「腹腹時計」でも出てきたような列車と車のチェースシーンや雪山のケーブルカーの上に乗っかって戦うシーンなど突っ込みどころ満載ですが愉しませていただきました。映画作品そのものだけではなくゲリラ的なポスター張りから緊張な場での上映まで、渡辺文樹の存在を体験する事がこの映画を見るということなのでしょう。