mobile

朝、テレビの天気予報では今日は晴れだと言っていたのに、雨がぱらついています。折りたたみの傘をバッグにつめて外出。
渋谷からはハチ公バスに乗って国立代々木競技場で下車、そして奇妙な形の体育館のある会場内を歩きます。ここは、昔々、東京オリンピックの開催あわせて建設されたものです。東京に暮らして暫く立ちますが、代々木公園には行く事はあっても、代々木競技場に足を運んだのは初めてです。筋肉とは縁のない生活を過ごしてきたものですので。
目的地は代々木競技場の敷地内に設置された移動式パビリオンで開催されている「MOBILE ART IN TOKYO -CHANEL CONTEMPORARY ART CONTAINER by ZAHA HADID」展です。入場無料なのですがチケットは必要という事で、この企画を知って早速、予約しました。今ではチケットは完売だそうです。でもヤフオクでは無料のチケットに値段がついて出されているようです。つまらない人が世の中にはいます。
当日売りもあるようで、それを並んで待つ人を横目で見て、ちょこっとだけ優越感を覚えながら場内に入り順番を待ちます。最近、煩わしい事が多くて、こんなちっぽけな優越感に和みを覚えたりします。情けないです。
場内では渡されたMP3から再生される案内に導かれるままに作品を見て廻る事になります。展示を音声ガイドを聴きながら回る事はありますが、ここでは見て回る時間までもがガイドに従う事になります。きっちり制御された状態での鑑賞、されるがままといった感じ、癖になりそうです。
個人的にはこれまでも原美術館などでも見てきた束芋のアニメーションがはまりました。最後には冊子が渡されます。ホンマタカシの作品などが収められる超豪華なもので、無料の企画なのに。こんなものまでいただいてしまってという感じで、ホント恐れ入ってしまいます。シャネルには。
会場である流線型の建物がモバイルされる様子が見たいというのが、今日のこころなのです。