菩薩

休日は天気が悪いというのが定説化しつつ今日この頃、このまま外を出歩くのには鬱陶しい梅雨になって、外を出歩くのは体力気力が必要な夏になって、企てる日帰りの旅計画を実行に移すのは秋まで延期なのかとも思ってしまいます。
生温い陽気です。蕎麦を身体が求めます。三軒茶屋の安曇野でうどんの様に太いのですが蕎麦の甘みが愉しめる田舎そばとせいろそばが味わえる二色を頂いてから銀座へ。銀座松坂屋裏手にあるヴァニラ画廊で河上ヨシタカ展「三角少女の妄想」。CGにより少女の痛々しい姿に描かれていますが、その痛々しさをを受け入れるかのような健気な少女の姿に妙な穏やかさを覚えます。小泉某が言ってきた格差、痛みを受け入れる国民と重ねて見るというのは言い過ぎでしょうか。
上野に移動して東京国立博物館で「国宝　薬師寺展」。会場内は無茶苦茶に混雑していますが、音声ガイドの薬師寺の声明や市原悦子の仏像解説を拝聴しながら歩き回ってると、ゆるっとした気持ちになれます。菩薩の穏やかな立ち姿に和みます。
そして、人の少ない本館で刀などを見てから東洋館で眠るミイラを観察。国立公文書館の展示で知ったのですが、かつて日本ではミイラは薬として利用されていたそうです。法隆寺宝物館の中に幻想的に立ち並ぶ大勢の観音菩薩に囲まれてまったり。