刀

夕方からは渋谷のシネアミューズで李纓監督「靖国 YASUKUNI」。8月15日には秋葉原をもコミケをも凌駕するコスプレ会場に一変する靖国神社に、それを見たい愉しみたいというだけで、暑い最中、出掛けて行く私です。その様子が映画化されるということで見ない訳にはいきません。奇天烈な映像のオンパレードですが、これは事実なのです。
映画は靖国神社で作られていた靖国刀に携わる刀匠の姿を合わせて映して行きます。中国人である李纓監督と刀匠との噛み合ない会話や安易な映像の編集にはもどかしさを感じます。しかし日本のドキュメンタリストは今まで何をしていたのかというもどかしさがさらに重なります。靖国に関わる妙な圧力感は映画を取り巻く状況、そして映像の中に漂う空気感と二重写しとなっています。
話題のせいでしょうか、年配の人、ネットの住人と思われる人など、普段、映画館で見ない人率が高いです。