少女達の戦い

天気が良いので自転車にに乗って出掛けます。まずは世田谷公園。噴水の前のベンチでオリジン弁当で買ったおにぎりと唐揚げのお昼です。空の下で食べると何でもおいしい気がします。
自転車で目黒川を沿うように走ります。天気は良いのですが意外と風が強くて体力が衰えつつある身体に応えます。今日の目的地は品川御殿山の原美術館。施設内に駐輪できますので、それだけでもすばらしい美術館と言えます。
原美術館では「ヘンリー・ダーガー 少女達の戦い─夢の楽園」展が開催されています。ヘンリー・ダーガーは両親と死別の後、知的障害児の施設に入れられ、通常の教育を受けないまま、81歳で亡くなるまでの生涯ひきこもりという生活の中で、誰にも知られず1万5145ページの「非現実の王国で」という物語とそのために描かれた挿絵を作り上げ、残しています。ゴミ捨て場から拾った宗教画、カレンダー、新聞や広告などを女の子の絵を切り取り、それをもとにぬり絵のように作品を作っていきます。コラージュという手法など知るわけでもなく自然とやっていたようです。戦争というありえない現実に影響されたのでしょうか、邪悪な大人達と可憐な少女達の物語の妄想的な作品の数々が展示されています。そして、ヘンリー・ダーガーが過ごした部屋の風景の写真なども。
原美術館は、つい先日、荒戸源次郎監督の傑作「赤目四十八瀧心中未遂」の主演女優が結婚披露宴を行った場所でもあります。その関係なのか、変に混雑しております。しばらくしたら、また観に行こうかとも想います。