ゆるゆるな日々 - はてダ版

はてなダイヤリー時代の日記を移行しました。新ゆるゆるな日々はこちら→ http://petsounds.hatenablog.com/

無響室

初台 ICC梅雨だとはいえ何日も雨が続き鬱々とした気分になります。ようやく晴れたかと思うと真夏のような暑さでこれまた身体に応えます。最近の日本の気候は極端すぎてついていけません。
どこか涼めるようなところと思い初台のICCに行ってみました。オープン・スペース2015も始まっているので観に行こうかと思っていたところなのです。目的は無響室で展示されているFilamentです。
無響室の展示は10分間隔で一人ずつしか入れないので整理券をもらって自分の順番がくるのを待つことに鳴ります。この日は1時間待ちでありました。多少待つとはいえ他の展示を観て回っていればよいし、丁度、展示ガイドが行われていたのでその説明を聴きながら観ていたら寧ろ時間が足りないくらいでありました。
Filamentは大友良英Sachiko MのユニットでこれまでもCDなどでは聴いてきました。薄暗い無教室の中には向かい合うように2台のポータブルレコードプレーヤーが置かれており、2枚のレコード盤に記録された微細なノイズ音を発しています。無響室の中では音が降ってくるかと思えば頭蓋骨に直接響くようであったりと不思議な聴こえ方をします。身体の向きを変えても聴こえ方が変わります。2枚のレコードをかけるタイミングもまちまちのようであるので一回性のもの、聴く度に違った音が再生されることになります。また来ようかと思います。
オープンスペース2015は他の作品もなかなかおもしろいものがあります。気に入ったのは先日の高松市中央商店街から配信されたDOMMUNEにも出演されていた和田永の作品「蟹足電輪塔 」です。ブラウン管の電磁波を積み上げられた何台ものラジオで受信して音を出すという作品です。古い短波ラジオが積み上げられている視覚面からしインパクトがありますし、深夜に遠くの放送局を一生懸命聴いていたこともあって個人的には心を掴まれました。