爆音

青山のイメージフォーラムでホセ・ルイス・ゲリン監督「シルビアのいる街で」を観てきました。混んでるね。列の後ろの人が老人に優しくしろとか、優先的に入れろ的なことを言ってますが、今日でなくても映画は見られると思える人、なんで混むことがわかる日に来ているのでしょう。ぼけてるようには見えませんが。暑いだけに、私は今日しか見にこれないんだよとか思い、変にいらつきます。
映画は6年前に出会った女性の面影を求めて街に訪れ、その面影を宿す女性を追って歩きまわるというだけのものです。
しかし街の風景と共に、聞こえてくる様々な人の足音や会話、トラムや走り抜ける自転車の音、転がるビンの音、羽ばたく鳩や、噴水の水の音、路上で奏でられる音楽、そうした何気ない音が印象に残ります。
爆音で観てみたいとも思う作品です。