アヒルの子
梅雨入りしたというけど、今日の天気は夏です。暑い。
ポレポレ東中野で小野さやかの「アヒルの子」を観てきました。この映画を作った小野さやかは、保守的な考えの両親にヤマギシ会に預けられたことを捨てられたと感じ、兄の性的虐待、姉との葛藤を通じ、家族の一員としていい子でいつづけることに苛立ち、故郷を離れ東京で生きています。
作品は原一男総指揮による、小野さやかが苛立を正直な気持ちとして、父親、母親、兄、姉にぶつけていく様をそのまま映像に写しさらけ出すという、体当たりの、ダダ漏れのドキュメンタリーです。
家族といいつつもみんな自分の立場から都合のいいようなことしか言ってないわけで、こんな形だけの家族なら破壊してしまえとも思うのです。小野さやかの家族に攻撃的に向かう姿に青いな、痛いな、とか思うところもあったりするのですが、最後は丸く収まるみたいなところは、何か残念な気もします。
会場には小野さやかの姿もありました。ヤマギシ会とかもっと、追求したドキュメントとかも期待したと思うのです。