ゆるゆるな日々 - はてダ版

はてなダイヤリー時代の日記を移行しました。新ゆるゆるな日々はこちら→ http://petsounds.hatenablog.com/

音遊び

音の城/音の海今年、3月に秋葉原の近くの旧練成中学校の体育館で行われた音遊びの会の公演をを見てきました。音遊びの会とは知的障害者とは知的障害者音楽療法家、即興演奏を行うミュージシャンなどによるプロジェクトです。
知的障害者の表現を、ピュアだからとか、過大に誉めそやしてしまう事には抵抗を覚えます。音楽療法とかも何なの、何がしたいのとか思ったりもします。でも、この時に発せられた音の奇妙なアンサンブルには、共鳴するかのように心身が揺さぶられました。


渋谷アップリンクXで、映画「音の城♪音の海」を観てきました。音遊びの会のはじまりの頃のドキュメンタリーです。ただ、好き勝手に音を鳴らしている初期、徐々に役割を認識して音を音楽へと昇華させていく様子がとらえられています。サポートするミュージシャン、大友良英の変化をもとらえていて、見ていてほころんでしまいます。
音遊びが全ての障害者にとって良いのかというとそうとも思えなかったりします。人それぞれですし。音にはそぐわなかったために抜けていった人もいるのではと思うのですが、そこは映されません。ドキュメンタリーとしては不完全な気もするのですが、奇跡的な様子を写しとっています。音遊びの会は奇跡だと思います。この奇跡はもっとあっていいと、もっとあるんじゃないかとも思うのです。