東京物語

中野駅を南に行った五叉路にかつてポルノを上映していた映画館、光座の建物があります。時代の流れの中に取り残された廃墟のような佇まいの建物です。映画上映などのイヴェントなどで何度か訪れた事があります。昭和の時代を今に伝える歴史的遺産といってもいいかもしれません。でも来春に取り壊されてしまうということでする。
中野光座で新転位・21第15回公演「東京物語-昭和の家族-」を見てきました。中野光座を常打ち小屋として使ってきた新転位・21ですが、元映画館だったこの建物が取り壊されるということで、急遽、小津安二郎の名作に変更しての上演です。
葬式のシーンは何だか、中野光座を弔うようでもあります。