ゆるゆるな日々 - はてダ版

はてなダイヤリー時代の日記を移行しました。新ゆるゆるな日々はこちら→ http://petsounds.hatenablog.com/

厨房節

上野茂都 めしのしたくもう11月です。そろそろ年間ベストアルバムの選定に入らねばと、妙なる使命感に勝手にかられます。
2001年に発売されたアルバムに上野茂都上野茂都唄草子 其の壱 あたま金」に「炊事節」という曲ががあります。

キャベツの芯は捨てないで 細かく下して餃子の具
レタスの外葉は捨てないで しめじと炒めて片栗粉

(許可なく勝手に引用)
三味線の弾き語り、とぼけたような唄声、妙な脱力感漂う、でも和んでしまう妙に印象に残る傑作です。他にも食べ物にまつわる唄を多く唄っています。食事は、毎日の事です。何気ない唄に、生きるという事を感じさせられます。
上野茂都は、戸川純ゲルニカをやっていた上野耕路の弟でもあり、アルバムには上野耕路が参加したものもあります。
「めしのしたく」とうタイトルの最新作が円盤から発売されています。一曲目の「厨房節」はこんな感じです。

お米炊いたら固過ぎて お味噌溶いたら辛過ぎて
麺を茹でたら吹きこぼし 糠床作れば腐らせて
買い過ぎ 凝り過ぎ 慌て過ぎ
泣くなめげるな落ち込むな 誰でもやる事よ
笑顔もお味 まだ先がある

(これまた、許可なく勝手に引用)
日常から生まれた唄に妙に勇気づけられます。いいんだ、このままでもと。
2009年のベストアルバムの一枚に、上野茂都「めしのしたく」は必ず入れたいと思います。地道に生きている多くの人に、聴いてほしいアルバムです。