ゆるゆるな日々 - はてダ版

はてなダイヤリー時代の日記を移行しました。新ゆるゆるな日々はこちら→ http://petsounds.hatenablog.com/

ややデラックス

渋谷桜丘の櫻坂でつけ麺をいただいてから、シアターNで、監修 森達也、撮影・編集・監督 竹藤佳世の「あがた森魚ややデラックス」。
渋谷 シアターNあがた森魚の演奏を生で初めて観たのは武蔵大学の学祭だったと思います。曲は激しいものではないのですが、目をぎらつかせて情熱的に歌うあがた森魚の姿にロックやパンク以上の激しさを感じたものです。草食系の持つ過激さかもしれません。今年は寿町や東扇島で歌う姿を見ていますが、60歳を過ぎても、その激しさは変わっていません。
映画「あがた森魚ややデラックス」の前半は「惑星漂流60周年!」と題された釧路に始まり、石垣島で終わるツアーのドキュメンタリーです。キャンピングカーの寝泊まりしながら、小さなライヴハウスや、イヴェント会場で、時には観客が数人のようなところで演奏して回るあがた森魚の姿を捉えたロード・ムーヴィーともいえるものです。怒ったり、笑ったり、悩んだり、激しいです。
後半はツアーの締めくくりでもある九段会館でのライヴです。このライヴを収めた「あがた森魚とZIPANGU BOYZ號の一夜」を最近、良く、聴いています。
「乙女の儚夢」、「噫無情」、「日本少年」はかつて良く聴いていました。思い入れがあります。九段会館でのライヴを聴いていて緑魔子がでてくるあたりにはぞくぞくします。映画ではその映像も見られます。ぞくぞくします。
様々なミュージシャンの中にいるあがた森魚は幸せそうに見えます。なのに、一方、ひとりで演奏をし続けるあがた森魚、そこに滑稽なくらいの意志を感じます。
上映前には、前野健太のライヴがありました。監督の竹藤佳世のトークの後、「大寒町」など2曲を演奏。予定にはない、あがた森魚本人がふらりを現れるという、お楽しみもありました。