As Tears Go By
マリアンヌ・フェイスフルの新作「Easy com Easy Go」が届きました。「As Tears Go By」の頃の可憐な姿と歌声には今でも魅かれます。その後は酒や薬物に溺れていったようで、復活作となった「Broken English」では、まるで別人のように姿はやさぐれ、声はしゃがれておりました。それでも、当時はそのどうしようもなさに、どうしようもない自分を重ねようとしたのでしょうか、格は全然違うのですけど、魅かれて聴いていました。その次の「Strange Weather」はハル・ウィナーのプロデュースによるもので、彼女の生き様を演出したかのようなものでした。
ハル・ウィナーという人なのですが、ニーノ・ロータのトリビュート「アマルコルド・ニーノ・ロータ」とか、クルト・ヴァイルやディズニー映画の曲のオムニバス・アルバムなど作っていて、一癖も二癖も三癖も四癖も五癖あるようなアーティストばかり集めて演奏させるので、気になっていたものです。
マリアンヌ・フェイスフルの「Easy come Easy Go」はハル・ウィルナーのプロデュースによるカヴァー曲集です。アントニーや、ルーファス・ウェインライト、キース・リチャーズ、ショーン・レノン、キャット・パワー、マーク・リボーらが参加しています。それにしても、マリアンヌ・フェイスフルの存在感です。44年の月日を経ての大復活です。
購入したのはフランス盤でCDは2枚となっていて、マリアンヌ・フェイスフルやハル・ウィナーのインタビューなども収められたDVDも付いたものです。このDVD、PAL形式なのでしょうか、ソニーのすご録では再生できません。パイオニアのDV-600Aで見ることができました。