神楽坂

ぎんぎんぎらぎらの太陽なんです。外に出ると熱く濃い空気に眩惑を覚えます。意識が遠のいていきます。ふらふらです。鰻でも。しかし、なぜ鰻。さらに意識は遠のいていきます。
神楽坂の通りを脇を少し入ったところにある、たつみやに立ち寄り鰻重をいただきました。昭和の古い建物は味があります。テーブル席、座敷席があるこじんまりとした店内も和めるものです。ここは小野洋子とジョン・レノンが訪れたことがあることでも知られております。値段が手頃なのが良いですが、最近は鰻が入手困難という事もあり、この店でも値段が高い方にスライドしています。甘みがおさえられた素朴な味付けは、癖になっちまいそうです。
鰻のあとは高橋コレクション神楽坂で濱口健「黒、経文、その他」展。会場は牛込台地を下った窪地に立ち並ぶ印刷工場の一角にありました。ここいらへんはかつては沼であったようです。それらしい建物に入って階段を登ってみると、昭和的なねっとりとした濃厚なエロな油絵がこれでもかという感じで並べられておりました。眩惑を覚えます。