ゆるゆるな日々 - はてダ版

はてなダイヤリー時代の日記を移行しました。新ゆるゆるな日々はこちら→ http://petsounds.hatenablog.com/

せんがわ

西太子堂から世田谷線に乗っかって下高井戸へ。床が木だったりしたかつての世田谷線の旧車両は冷房なんかなく、それでも全開の窓から入ってくる風が心地よかったものでした。暑さに身体が弱くなってしまったせいか、そもそも気温や湿度が以前よりも上昇しているのか、今ではそんな情景があったことが嘘のような気がしてきます。
JAZZ ART SENGAWA 2008下高井戸から京王線で仙川へ。「JAZZ ART せんがわ 2008 - feral intimate alive 野生に還る音 親密な関係 生きる芸術」というジャズ・フェスが18日から行われていていました。今日は3日目、最終日です。歩いて1分程の距離がある調布市せんがわ劇場と仙川アヴェニューホールが会場で、ここを行ったり来たりして演奏を聴く事になります。それ以外にもCLUB JAZZ屏風という小さな可動式のライヴ・スペースが街の中に現れ、演奏を間近で接する事になったりもします。今日はCLUB JAZZ屏風で坂本弘道がチェロを地面に引きずり回し、火花を散らしています。マトリョーシカの中にテルミンが内蔵したマトリョミンを操る賃貸人格がいい感じです。
「JAZZ ART せんがわ 2008」の総合プロデューサーは巻上公一が務めています。形式に捕われないジャズやロックの現在形に接することができる音楽祭のようです。設立メンバーであるコントラバスの藤原清登、ヴォイス、ホーミー、口琴テルミンを操る巻上公一、チェロをイフェクターなど色々な道具を使用して様々な音を作り出す坂本弘道によるインプロヴィゼーションは刺激的なものでした。大島輝之のギター、大谷能生のエレクトニクス、植村昌弘のドラムによるsimも緻密で豪快です。植村昌弘の完全犯罪的な的確なドラムには参ります。
最後はJohn Zone's cobra 林正樹部隊です。cobraはJohn Zoneによって作曲された即興演奏の規則です。プロンプターと奏者はサインを交わし演奏を開始します。時にゲリラと呼ばれる反乱者が現れ、平和な演奏を愉快なものにしてくれます。今日のプロンプターは巻上公一、そして植村昌弘、さがゆき鬼怒無月などが今回は参加しています。cobraは何回か演奏されてきていますが、聴くのは久しぶりです。確かJohn Zone自身がプロンプターを努めていたものを法政大学で聴いたような気がします。誰が参加していたのかほとんど覚えてはいませんが。今日のcobraは流血などもあり愉しませていただきました。
今日は一日中、音楽聴きまくりです。幸せな一日です。個人的には音響的なものを交えて欲しい気もします。いいイヴェントですので調布市や仙川の住民が許してくれる限りは続けて行って欲しいものです。来年は5月開催だそうです。