Horses

Patti Smithの「Horses(Legacy Edition)」がいいです。
デビュー30周年記念として発売された2枚組みです。アルバム「Horses」に、今年開催されたメルトダウン・フェスティヴァルで行われたライヴが収録されています。「Horses」の曲順どおりに演奏されたというその様子が聴かれるのです。そこにはTom Verlaineも参加しております。それだけでもうれしくなります。Robert Mapplethorpeの写真が使われたTelevisionやPatti Smithのアルバムは今でも甘酸っぱい記憶を呼び起こしてくれます。
アルバムの曲の流れとライヴでの流れは異なるものがあり、違和感のある部分もありますが、凄味のある歌、そして演奏には参ります。
Kate Bushの「Aerial」は出産をはさんだ12年ぶりのアルバムです。かつてのエキセントリックな、時に不安にもなるような怪しい世界に連れ込まれるような歌声が魅力でした。変わって今回のアルバムでは癒しをも感じるものとなっています。賛否も分かれているようですが、よく出来たアルバムだと思います。今しばらく聴きこんでみようと思います。Patti Smithも出産もあり、しばらく沈黙していた後に出てきた音は、以前に比べ落ち着きのある、言い様によっては母性を感じさせるものでありましたが、深みも増していった感があります。Kate Bushが今後、どうなっていくのかはまだ期待しているところもあります。「恋のから騒ぎ」を毎週、楽しみにしているお嬢様方には「Aerial」に対してどのような感想を持つのでしょう?