ゆるゆるな日々 - はてダ版

はてなダイヤリー時代の日記を移行しました。新ゆるゆるな日々はこちら→ http://petsounds.hatenablog.com/

no music

夜、三軒茶屋のシアター・トラムで時々自動の公演「music no music - 音楽と日音楽によるミュージカル・バラエティ・ショー」。三軒茶屋に暮らしてしばらく経ちますがキャロット・タワーのシアター・トラムはこれで2度目です。1回目は江戸糸あやつり人形の結城座です。寛永12年旗揚げという歴史を持ち、国の記録選択無形文化財、東京都の無形文化財にも指定されている糸あやつり人形劇団の公演「アンチェイン・マイ・ハート」でした。その音楽を担当していたのは灰野敬二なのです。演奏には、小熊英二もメンバーであるキキオンの十時由紀子、佐々木絵実も参加しておりました。
時々自動は音楽やダンスや映像や美術やことばによる朝比奈尚行を中心とするパフォーマンス集団です。時々自動に参加する今井次郎はかつてコクシネルやパンゴのメンバーとして活動していた人でもあり、その辺りの音に関心のある私としては興味のあるところではあるのです。今回の公演は時々自動のメンバーに加えゲスト・パフォーマー、公募パフォーマーによるものです。
会場には席はなく立ち見で、ステージとその前のスペース、そこを囲い込むように見ることになります。入ってみると音楽やビデオが流されていて、観客も出演者であろう人たちも混じってばらばらといます。電話番号や自分の体積をある法則により音程にした作品に続き、本編となるパフォーマンスとなります。架空の作品タイトルをもとに作成された作品群が展開されます。音楽とはいわゆる音楽といわれるものが全てなのではなく、日常の生活の中から発動される音楽的なもの全てが音楽なのであるとでもいいましょうか。心音でさえも音楽なのです。