ゆるゆるな日々 - はてダ版

はてなダイヤリー時代の日記を移行しました。新ゆるゆるな日々はこちら→ http://petsounds.hatenablog.com/

17歳の風景


17歳の風景

東中野ポレポレ東中野若松孝二の「17歳の風景 少年は何を見たのか」を観ました。今日は上映前に若松孝二足立正生トーク・イヴェントがありました。足立正生はかつて若松孝二に師事し、監督として「銀河系」、「女学生ゲリラ」などを作り、後に若松孝二パレスチナを訪れ「赤軍-PFLP・世界戦争宣言」を撮っています。その後、パレスチナに渡り重信房子らと共に日本赤軍を結成し革命に身を投じることになります。身柄引渡しによって収監されていましたが刑期を終え「17歳の風景 少年は何を見たのか」では出口出として脚本に参加しています。
足立正生は「略称・連続射殺魔」という19才でピストル連続射殺事件を起こした永山則夫のいた風景を写し撮った作品を作成しています。「17歳の風景 少年は何を見たのか」は17才で母親殺人事件を起こした少年の事件の後、自転車に乗り北へ向かって走る姿と風景を写し撮った作品です。
トーク・イヴェントではも風景論ということで足立氏からの提示もありましたが、その部分についてはそこではあまり言及はされてはいなかったようです。それぞれ映画監督として革命家(といっていいのかな?)としての両者のバトルは愉しいものでした。
自転車で死ぬ覚悟があるか確かめる北へ向かう旅。自転車愛好家の私ですが、ペダルをこぐ度に頭の中を巡る記憶がもたらすダウナー感覚と身体的なアッパーな感覚が渾然一体とする状態を覚えることがあります。なぜ、この少年は自転車なのかとも思うのでした。音楽は友川カズキです。これもすばらしいです。