Filament
三軒茶屋のキャロットタワーの中にある世田谷パブリックシアターは家から歩いて数分。そこで大友良英とSachiko MによるFilamentsのライヴがあるというので行って来ました。今回は大友、Sachiko Mに加え勝井祐二、石川高、テニスコーツ、高良久美子、テニスコーツ、坂田学、大口俊輔、佐藤芳明が参加するFilaments Orchestraでの演奏。
昼、夜の2回公演がありましたが観たのは昼の部です。観客席は劇場の舞台の上、逆に演奏は客席で行われるという愉快なもの。それも会場の照明は消され真っ暗で、懐中電灯の光がチラチラ明滅するのみで、どこに誰がいるのか分かりません。そんな状況で音があちらこちらで鳴り始めます。即興による演奏。音の断片が左右から、奥の方から、そして上から聴こえてきて、それらが交わり響きあいます。客席を演奏の場所にしたのは奥行きや高さを利用できるからなのでしょう。世田谷パブリックシアターの客席は2階席、3階席があるので高いところから音を出すことが可能です。ただ舞台で聴いていて上から音が降ってくる様子があまり感じとれなかったのが残念です。
最後には照明が徐々に明るくなり、演奏はこのように行われていたのかということを種明かし的に見せた後、暗転して演奏は終了。音に包まれている、そんな気持ちになる素敵な時間でした。