ゆるゆるな日々 - はてダ版

はてなダイヤリー時代の日記を移行しました。新ゆるゆるな日々はこちら→ http://petsounds.hatenablog.com/

楕円

リスボン@浅草夜は巨大な黄金の物体がのっかる、浅草のアサヒアートスクエアでONJO大友良英ニュー・ジャズ・オーケストラの「楕円の誘惑」に行ってきました。アサヒアートスクエアのホール内には楕円状に奏者が位置し、8機のスピーカが設置されています。PAには工夫がされているようで実際のスピーカはそれだけではないようです。観客は楕円の中や外で演奏に接するようになっています。演奏者に囲まれた楕円の中で聴く事ができる音響には魅かれつつも、狭苦しいのを避けて楕円の外で聴く事にしました。選んだカヒミ・カリィの姿をすぐ近くで見られる場所は全体の様子が見渡せて、奏者の音をひとつひとつ確認するには良かったのかもしれません。
先々日に行ったFTARRI FESTIVAL東京ではドラムのマーティン・ブランドルマイヤーとサイン・ウェイヴのSachiko Mの絶妙な駆け引きを聴く事が出来ました。今日はその二人に大友良英、そしてトランペットのアクセル・ドゥナーを加えたカルテットでの即興演奏で始まり、ヴォーカルのカヒミ・カリィ、サックスの大蔵雅彦トロンボーン青木タイセイ、笙の石川高、コンピュータの宇波拓、ヴァイブラホーンの高良久美子コントラバス水谷浩章、ドラムの芳垣安洋、そして急遽参加となったアナログ・シンセのユタカワサキを加えた演奏と音数が増えていく様を聴く事ができました。個々の音も魅力的なのですが、それらの音が混じり合うことで生み出される共振の瞬間瞬間に生命力を感じます。
ユタカワサキの機材が乗るテーブルに「ユタカワサキ(新人)」と書かれていたのが微笑ましかったりします。