FTARRI FESTIVAL

雨は降っていませんが、強い風が吹きまくっています。午後からは地下に潜ってしまったので、その後の外界の様子は判りません。
六本木ヒルズの近く、西麻布のスーパー・デラックスで行われたFTARRI FESTIVAL東京の一日目に行ってきました。CDレーベル/ネットショップFTARRIが主催する即興演奏のイヴェントです。海外からの音楽家も交えた11組もの即興演奏が7時間に渡って展開されるのです。
八木美知依は機会があれば是非見たいと思っていた人でした。十七弦琴を爪弾くだけではなく、ドラム・スティックまで用いて叩いたりこすった可能な限りの音で、荒々しく、そして時に優しく音を紡いでいきます。競演のユーグ・ヴァンサンのセロと良く絡みます。吉田アミはひとり、ステージに立ち、空気を切り裂くような絶叫ヴォイスを聴かせます。Sachiko Mのサイン・ウェイヴとマーティン・ブランドルマイヤーのドラムの微妙な音のせめぎ合いも印象的です。ターンテーブルでノイズを操る大友良英、蛍光灯楽器の伊東篤宏、そして電子楽器の鈴木學を従えるギターの今井和雄のトリオ、クラウス・フィリップ、カイ・ファガシンスキーのデュオによるサインウェイヴとクラリネットのシンプルなのだけど緊張感に満ちた演奏などなど、おなかいっぱいです。
音の共振、共鳴を感じる一日でした。帰宅して、入場者に配布された今回の参加者の音が入ったCD-Rを聴き返して、余韻に浸っております。