ヘイト船長

台風のような春の嵐も、帰宅する頃には小雨程度です。銀座のアップルストアに立ち寄りました。３階のシアターで、鈴木慶一のトークとアルバム「ヘイト船長とラヴ航海士」を通常の2ch録音、5.1ch録音、そしてモノラル・アナログ盤で聴くというイヴェントが行われるのです。
アルバムはDigital Performerで作成した音を、曽我部恵一がProToolsを楽器のように巧みに操り、ノイズまでもきめ細かく足していき完成させたものだそうです。5.1chで聴く（正確には今日はフロント2ch、リア2chでの再生でしたが）「おー、阿呆船よ、何処へ」は演奏される音楽とともに何気に周りから忍び込む音が気持ち良いものです。驚くのは、モノラルの録音の音の奥行きの深さです。360度の空間に配される音の存在とはまた異なり、音のひとつひとつが際立って聴こえてきます。それぞれは、リミックスも違い、音も足したり引いたりされているようですが、これ程までに違って聴こえるものかという感じなのです。