鰻

降り止むのかと思えば、だらだらとまた冷たい雨が降り出す、そんな一日です。雨は嫌いではないのですが、今日はなんだか苛つく雨です。TVの天気予報で午後には雨は上がると言っていたのを信じてしまったのがいけないのかもしれません。普段は当てにしていない天気予報なのですが。
若干、遅い昼、浅草に出て初小川で鰻重の上をいただきました。肝吸いもつけました。ちなみに50円です。日本橋のたいめいけんの50円のコールスローとボルシチのようにデフォルトでセットのように頼んでしまうものかもしれません。
時代に取り残されたような古いちっこい建物の暖簾をくぐると、手前に座敷テーブル、その奥に囲炉裏を囲むテーブル、さらに奥に座敷があります。鰻の寝床とでもいいましょうか。テーブルに座ると囲炉裏で燃える炭の赤外線が冷えた体を心地よく暖めてくれます。
天気のせいか、時間のせいか、店内には数人しかいません。民芸品などが雑多に置かれている狭い店内は、時代を過ごしてきたなと思わせるもので、好みは分かれるのかもしれませんが、個人的には和んでしまいます。ここは辛めのタレが特徴のようです。鰻の甘みを愉しむにはこれがいいのかもしれません。