演劇
昼過ぎ、自転車に乗り出掛けるのですが、あまりの暑さに目眩がしそうです。暑さのせいでしょうか、またお盆という事もあるのでしょうか、街を歩く人の姿が見られません。ゴーストタウンのようです。
下北沢のザ・スズナリでは13日から15日まで「SHIMOKITA VOICE」が開催されています。下北沢再開発計画の巨大道路建設のあおりを受け一部が茶沢通りの拡幅予定にかかてしまう劇場、ザ・スズナリと道路計画の見直しを求める下北沢商業者協議会による、シンポジウムとライヴなどのイヴェントです。
今日のシンポジウムは「演劇は下北沢に何をのぞむのか?」というテーマで、下北沢に暮らす東京乾電池の柄本明、ナイロン100℃のケラリーノ・サンドロヴィッチ、燐光群の坂手洋二、遊園地再生事業団の宮沢章夫、流山児★事務所の流山児祥、そしてザ・スズナリなど本多劇場グループの代表の本多一夫、そしてSave the 下北沢の下平憲治が参加し、ザ・スズナリの野田治彦の進行で行われました。
下北沢は底辺部分にも寛容で、演劇や音楽などの雑多な文化とともに、街を行き交う様々な人々、暮らす人々とともに出来上がって来た、来た他には見られない独特な空間で、人々や文化とともにこれからも変わっていく事と思います。この場所に一本の道を通すということは、街のこれまでの、そしてこれからの在り方をリセットしてしまうことです。再開発とはそういうものではありますけれど。下北沢というひとつの街がなくなってしまうということの損失は大きいと思います。石原都知事は下北沢のような思うような管理がいかない街は嫌いなようですが。
2ヶ月間、演劇を止め、音楽を止め抗議してみるという提案がありましたが、いいかもしれません。会場内には荒木経惟が撮影した下北沢の風景も展示されています。販売もされています。