幽閉

渋谷円山町のユーロスペースで足立正生監督「幽閉者 - テロリスト」。監督の足立正生、田口トモロヲ、ARATA、大久保鷹の舞台挨拶がありました。会場にはジム・オルークの姿も見られます。
映画のモデルとなっているのは世界革命達成のためにリッダ空港を襲撃、そして捕らえられ、後には足立正生も参加する日本赤軍に合流、日本赤軍のメンバーが日本に強制送還された後も、亡命が認められレバノンに在住していると思われる岡本公三です。獄中での幽閉生活が延々と綴られます。殴られ蹴られ、水攻めにあい糞尿まみれにされるという拷問、薬物による人体実験が繰り返されます。死にたくても死ぬことも出来ず、生き続けてしまうがために出口の見えない恐怖が映像からも伝わってきます。狂気を演じることで原点を見つけようとする、究極のSMともいえるものかもしれません。
音楽は大友良英、録音はZAKです。サインウェーヴの音が耳鳴りのように絶えず響いています。