音楽批評家
お茶の水のアテネ・フランセ文化センターで青山真治監督の「AA 音楽批評家:間章」。1978年、32歳で亡くなった音楽批評家、オーガナオザーであった間章を軸に関係する人々の証言により映像化したものです。間章の「時代の未明から来るべきものへ」、「非時と廃墟そして鏡」は今でも書棚にあります。この映画に登場する人々も気にしてきた人達ばかりです。灰野敬二の演奏は何度となく聴いており、アルバムも多く手元にあります。坂本龍一と学習団で行動を共にしていた竹田賢一がA-MUSIKとして作成したアルバムも持っていますし、各誌に寄稿した文章も読んでいました。大友良英は今では最も気になる存在です。平井玄が関わった「同時代音楽」も読んでいました。高橋巖の「神秘学序説」を持っています。名盤解放同盟の湯浅学には影響されました。清水俊彦、副島輝人の文章にも触れてきました。間章という人物を巡り、それぞれの人々がそれぞれの想いを語っています。先日亡くなったデレク・ベイリー、スティーヴ・レイシー、ミルフォード・グレイヴス、セシル・テイラー、阿部薫、高柳昌行などをはじめ、ブリジット・フォンテーヌ、生活向上委員会、裸のラリーズ、奥崎謙三、それに雑誌「Fools Mate」、「Rock Magazine」などの名前まで出てくる情報量が多いものです。でも聴き、観て、親しんできたものばかりなのです。6章からなり、一部、二部に分けて上映される443分の作品です。