ゆるゆるな日々 - はてダ版

はてなダイヤリー時代の日記を移行しました。新ゆるゆるな日々はこちら→ http://petsounds.hatenablog.com/

初国知所之天皇

増上寺ゆるりと腰を上げ、三軒茶屋安曇野で蕎麦を手繰ってから谷中へ。
千代田線の根津の駅を降り歩いて数分のところにある大名時計博物館へ出向きます。博物館とはいうものの陶芸家の上口愚朗氏が私的に収集したという品を展示する、こじんまりとしたものです。建物は樹木がうっそうとした敷地の中にあります。犬がきゃんきゃんと吠えて出迎えてくれます。展示は江戸時代に使われていた時計です。時計には分針も秒針もありませんが、こんな時のすごし方もいいかなと思います。
谷中の寺などを散策してから、SCAI THE BATHHAOSE。もともと銭湯であったところを利用したアート・スペースです。宮島達男展「FRAGILE」が開催中です。この作品のために新たに開発されたという小さなデジタル数字が光る幻想的な作品が数は少ないのですが展示されています。
本と女の子 おもいでの1960-70年代 (らんぷの本)その後、芝増上寺水子地蔵を撮影。それから、神保町の東京堂書店ふくろう店、ユニオンなど。「はつくにしらすめらみこと/原正孝の世界」、「モノになる動物のからだ - 骨・血・筋・臓器の利用史」中島久恵、「本と女の子 おもいでの1960-70年代」近代ナリコなどを購入。
「はつくしらすめらみこと/原正孝の世界」は商業映画の対極、日本のインディーズ映画のカリスマなどともいわれていた原正孝(原将人)が制作、演出、脚本、撮影、主演、音楽、演奏、編集、そして映写技師、モギリまで行った8時間に及ぶ作品「初国知所之天皇」の音楽作品です。法政の学館で、それは早川義夫が復活する前だったと思いますが、「おかしさに彩られた 悲しみのバラード」の上映に際して原正孝が自ら演奏し唄うのを見たことがありました。決してうまくはないのですが、引き込まれるものがありました。このCDでも淡々とした演奏が聴かれますが、鬼気迫るものが感じられます。広末涼子がブレイクする前と後にかけて撮影された「20世紀ノスタルジア」という映画もありました。見方によってはかつての角川映画のようでもありましたが、映画への思いが過剰に作品に映しこまれた異色なものでした。
iTunespodcast探っていたらHappy Tree Friendsというのがありました。かなり悪趣味です。