80年代

「散歩の達人」の特集は”80年代東京を歩く”です。「よい子の歌謡曲」、「HEAVEN」、よしもとよしもと「東京防衛軍」、ゲルニカなど興味を引かれるワードが出てきます。次々と出てくる記号を読み解き、世界を解釈しようとしていた脱構築の時代という気もします。カウンターカルチャーが商業主義と一緒になって遊んでいたのかもしれません。ネットが利用できる今では、世界はすで読み解かれてしまっているようにもちょっと見え、それゆえプチ保守にもなっていくのでしょうか。
「散歩の達人」はいつもの号のように特定の街ではなく時代にスポットを当てたものなのですが、この雑誌ならではの80年代という時代を通した街の風景をもっと見たかった気がします。
岡崎京子を読み返したくなりました。思えば80年代後半のバブル景気とは縁がない生活をしていましたね。