ゆるゆるな日々 - はてダ版

はてなダイヤリー時代の日記を移行しました。新ゆるゆるな日々はこちら→ http://petsounds.hatenablog.com/

トリエンナーレ

山下埠頭
横浜山下埠頭3号、4号の上屋でようやく開催された横浜トリエンナーレに行ってきました。上屋とは船からおろしたり、積み込む貨物の荷さばきや一時保管のための施設で、つまりは大きな倉庫のようなものです。
今回は2回目です。1回目は2001年にパシフィコ横浜と赤レンガ倉庫の2会場を中心に開催され、草間彌生オノ・ヨーコらの作品も展示されていました。ビルに張り付いた巨大なバッタは強烈に記憶に残っています。日本で本格的な美術の国際展として3年に一度開催されるトリエンナーレとしてスタートしたのですが、3年目にあたる2004年は開催場所が決まらず延期となります。総合ディレクターに磯崎新が就任することになるのですが、磯崎新のプランを実現するとなると2005年開催は不可能ということでさらに延期という話がでてきます。横浜市は2005年開催とし、磯崎新は辞任することになります。川俣正ディレクターのもと「アートサーカス-日常からの跳躍」をコンセプトに開催されたのが今回の横浜トリエンナーレです。
横浜トリエンナーレみなとみらい線元町・中華街駅から山下公園へ。山下公園の脇に入場口があります。でも、会場の上屋までは10分ほど歩いていくことになります。会場までの通路には紅白のストライプの三角の旗のインスタレーションが展示されています。散々歩くことになるのですが、倉庫のある辺りは、めったに行かれるところではないので、それだけでも私は愉しくなります。展示は大きな倉庫、2つを利用してのものです。個人的には奈良美智の作品はいいですね。そして亜細亜な作品が多いところもいい感じです。個々の作品を見ると意思が感じられるものが多く見受けられます。でもその意思がひとつの力になっているようには見受けられません。参加が可能な展示とは聞いていましたが、インタラクティヴというほどのものは多く見ることはできません。市民が楽しむ非日常空間なのでしょうか。としたらテーマパークののほうがよく出来ているのかもしれないとか思うのです。磯崎新のプランが実現していたらどんなんだったのでしょうか。
会場と入り口を往復するバスの窓から見える倉庫の非日常の風景はとても愉しめました。
ついでに氷川丸の中を散策してから、水上バスで横浜に移動して帰宅。