カナリア

新宿2丁目の模索舎でミニコミ「車掌」23-45号、「精神病の本3」などを購入。
その後、新宿武蔵野館で塩田明彦の[カナリア」。オウム真理教の施設に強制捜査が入ったときに、有毒ガスに敏感な弱いカナリアが、重装備の警官の前線に送り込まれました。そのカナリアがこの映画のタイトルです。主人公は12歳の少年と少女です。母とともにカルト教団に入信した少年、母を亡くした少女という共同体か逸脱したものの再生が描かれた映画です。けなげに生きようとする少年少女の清清しい姿に現実の重さを感じるのでした。音楽は大友良英、劇中に使われる「銀色の道」を歌うのは母として登場する甲田益也子、佳村萌、そして浜田真理子、エンディングの曲は塩田明彦の「害虫」で聴かれたナンバー・ガールの向井秀徳です。
明日で地下鉄の事件から丁度10年なのですね。